2018年09月03日

離婚カウンセリング 「 膠着した状態 」の時の考え方




相手に「別れたい」と言う気持ちを告げられたり、

また実際に相手が家を出て行ってしまった時、

心はある種のパニック状態に陥ります。



パートナーや家族と言う大切なものを、

失ってしまうかも知れないその恐怖に心が直面するのです。



不安にかられて居ても立っても居られず、

あらゆる手段で相手の気持ちを変えようとしたり、

必死で引き戻す努力をしたりもします。



この時期には、相手と激しい口論になったり、

感情をぶつけ合ったりする事も頻繁にあるかも知れません。



心は大きな恐怖を抱えながら、怒りなどの激しい感情にも日々さらされています。

眠れなくなったり、気付けばその問題で頭がいっぱいになってしまっている事も多いです。



* *



そしてしばらく経って、別居したままの状態で落ち着いたり、

一緒に暮らして居ても向き合わないで良いくらいの距離を作って、

夫婦生活を維持する様な状態になる時があります。



当初の様に明日にでも離婚届に判を押してくれという状態ではないが、

そうかと言って、じゃあもう一度やり直そうと言う方向にも進んでいない。



いわゆる膠着状態です



この状態は、激しくぶつかり合う事も少なく、

心も少し落ち着きを取り戻していて、

まるで荒波の海でようやく小さな島に辿り着いた様に感じる時かも知れません。



でも心は本当の平和を取り戻したわけではなく、

いつまた波にさらわれて海に落ちるかもわからないし、

明日失うかもという緊迫した恐怖ではなくても、

心の中にはいつも不安を抱えているのです。



だからふとした事で涙が出て来たり、

急に悲しくなったり寂しくてどうしようもなくなったりします。



この時、落ち込んだり泣いてしまう自分を、

前に進めていない様に感じて責めるのではなく、

出来る限り自然に感情を感じさせてあげる様にしてあげる事が大切です。

心はまだまだ不安や恐怖にさらされているのです。



* *



あるがままの自分を受け入れながら、

この状態の中で心の中にはどんな気持ちがあるのか感じて見て下さい。



帰って来て欲しい、もう一度仲良くしたい、と言う気持ちももちろんあります。

でも同時に、相手に別れたいと言われた事や自分を否定された事で、

傷ついている自分も存在します。



また心は長い間失ってしまう恐怖を感じ続けると、自分を守るために、

失っても平気で居られる心を作ろうとしたり、相手を嫌いになろうとしたりもします。



ずっとしんどさや苦しさを味わって来た分、こちらの方がもう終わりにしたい。

そんな気持ちも大きくなってしまっているかも知れません。



相手を失いたくないけれど、それよりもこれ以上嫌われるもの嫌。

そんな切ない想いがあるかも知れない。



この身動きが取れない状態の時、

心の中にはいろんな気持ちが存在しています。

そしてそれぞれの相反する気持ちが綱引きをしている様な場合もあるし、

どれも選べなくなってしまっている状態とも言えます。



でも、どの気持ちを辿って行っても、そのひとつ深い下の層には、

相手のことが好きという気持ちに繋がるのではないかと僕は思います。



そしてその相手のことを想う気持ちを、

どんな形で生かしていくのか?

それがこれから考えて行く事なのではないでしょうか。



* *



では、この膠着した状態をどう考え、取り組んでいけば良いのでしょう。



僕は、この状態をあえて積極的に変えて行こうとしなくても、

良いように感じています。

膠着している状態には、それなりの意味やプロセスがあるのです。



考えて見れば、別れたり離婚を決めたりする状況でなくても、

夫婦生活の中で、この様な膠着した状態って結構日常的に経験しています。



喧嘩をした後に口をきかない日々が続いたりもします。

相手の行動に不安を感じて自然に距離を持つ事もあります。

またSEXレスも心の膠着状態が要因である場合があります。



「もう一度一緒にやり直したい」と言う気持ちを持っていても、

相手に伝えると二人の答えを今出さないといけなくなる。

そんな状況でかろうじて今の二人の関係を維持している時もあるでしょう。



そしてこの場所は浮くか沈むかという荒波にもまれながら、

やっとの思いで辿り着いた場所なのです。

やっと息が出来る状態だと感じている方も少なくないかも知れません。



この場所、不安はあるけれどまだ失ってしまってはいない場所、

今どちらにも進む事の出来ないこの場所で経験出来る事があるのです。



いろんな自分の気持ちや感情をじっくりと受け止める事も出来ます。

自分のこれからのいろんな可能性に目を向けられる自由もあるでしょう。

自分のためだけに使える時間そして、

本当に自分がやりたかった事、欲しいもの、望む幸せをもう一度見つめ直して下さい。



膠着した状態。

今少し、この状態から無理に抜け出そうとせずに、

与えられたこの時間と場所を自分のために楽しんで見てはどうでしょうか?






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Posted by naoto_tanimura at 14:34