2011年04月14日

「別れ」〜本当に手放すべきものとは〜

失恋や離婚など、僕たちは自分にとって本当に大切な人と別れなければいけない。

そんな辛い瞬間が人生には何度か訪れます。



長年付き合っていた彼との別れ。

ずっと恋していた彼が別の女性と結婚する。

好きだった彼が私を選ばなかった。

そしてもちろん離婚や家族との別れ。



どうしてこんなに辛い経験をしなくちゃいけないだろう。

そんな風に感じる、人生で最も辛い時間かも知れません。



こんなとき、頭では現実を受け止めなければいけない、

新しい未来に向かわなければいけない。

そう解っているのに、こころはなかなか簡単に受け入れらないものです。



愛する人を失った原因を自分に探しては自分を責めたり、

またその原因を相手や周りに見つけて恨んで見たりもします。

こころは「もう自分の人生にその人がいない」という現実を受け入れられないのです。




失恋や離婚などで大切な人を失ったとき、

周りの人やまた自ら、簡単に「過去は忘れて早く前を向こうよ」と言う人がいますが、

今までその人の人生で”最も大切だった存在を失う”のですから、

こころにとっては、急に家族を亡くした時と同じ経験なのです。



カウンセリングではこの時期に「手放し」という作業に取り組んでいきます。

僕が離婚した時、妻のこと、また子供との別れをこころが受け入れられるようになるまで、

三年はかかりました。



もちろん、自分のこころの中にある色んな感情に蓋をして、前を向くこと。

それもひとつの方法だと思いますし、立派にその事柄を乗り越えたことになると思います。



だけど、こころの中にある感情を見ない振りをしたり無理やり閉じ込めてしまうと、

その感情は、普段感じなくてすみますが、こころの深いところ(潜在意識)に閉じ込めてしまうことになります。



すると、自分では自覚はないのですが、

いざ、新しい彼と出会った時になぜか怖くなって恋愛に進めなかったり、

結婚しようとする時、また子供を作ろうとした時、どこかで罪悪感を感じて前に進めなかったり、

色んな状況を創り出してしまいます。




では、こころが別れを受け入れられる様になるにはどうすれば良いのでしょうか?

さきほど「手放し」という言葉を使いましたが、カウンセリングでは「執着」を手放すと言う風に表現します。

一体こころはなぜ「執着」をしてしまうのでしょうか?




大切な人が本当に自分の人生から居なくなったとこころが感じたら、

どんな”感情”が襲ってくるか想像してみてください。

「寂しさ」「悲しみ」「孤独感」「みじめさ」「絶望感」「不安」etc.



もし、その相手が自分の人生で唯一寂しさを癒してくれる様な存在だったとしたら、

絶えられないほどの孤独感と寂しさを感じてしまいます。

もし、その相手が自分の人生で唯一自分の未来を明るく照らしてくれてると感じていたら、

また、深い深い「絶望感」に襲われてしまいます。

もし、その相手が唯一自分に恋を感じさせてくれる存在だったと感じていたら・・・



僕は当時ずっと、小さな息子を手放したと言うことを受け入れられずにいました。

他のことはなんとか自分のこころにある感情に向き合うことが出来たのですが、

子供のことだけはどうしても、

「向き合って解決などしない」とか「この苦しみは誰にも解りはしない」とか、

そんな風にこころに向き合うことを拒み続けていたのです。

これをカウンセリングでは「抵抗」と表現しますが、

まさに子供に対してだけは、自分のこころに向き合うことが出来なかったのです。



なぜ?



もし、僕が離婚して子供を手放したということをこころでも受け入れてしまったら、

大きな大きな罪悪感に向き合わされるからです。



なぜなら、子供の頃から両親が不仲で何度も何度も別居を繰り返し育ったものですから、

心の奥底でそんな両親を僕は強く非難していました。

そして僕が自分の子供に同じ様な環境を与えてしまったと感じてしまったら、

立ち上がれないほどの罪の意識で自分を責めてしまうでしょう。



僕は子供と別れてしまったことを受け入れられずにいたとき、

その大切な子供のことを手放せずにいたとき、

それはその事実を受け入れてしまった時に出てくる罪悪感に、

当時の僕はまだ、向き合うことが出来なかったのです。



でも本当に手放すべきものとは、

その愛する子供の存在ではなく、僕のこころの中にある罪悪感だったのです。



何かに執着してしまうとき、失ったものを受け入れられずにいるときとは、

本当はこころがそのことを認めてしまった時に出てくる”感情”に向き合えないときなのです。



そして、その”感情”が今あなたが幸せに向かうことにブレーキをかけてしまっています。

その痛みは決して真実ではありません。

感情は向き合えば必ず癒されていきます。

あなたが手放すべきものとは、その感情なのです。





「別れ」それは人生で最も辛い経験です。

そしてそのことを乗り越えるには長い時間がかかるかも知れません。

しかし、そのことで経験する”感情”にじっくり向き合えば、必ず癒される日が来るのです。



そしてあなたがその人を真剣に愛したことは”真実”です。

だけどあなたの人生であなたを愛してくれるのはその人が”唯一”ではないことも”真実”なのです。



あなたが今手放すべきものとは、あなたが愛したその相手の存在ではなく、

あなたを幸せへと向かわせない様にしている”感情”なのです。

その痛みを今手放して、もう一度まっさらな未来に向かいませんか?




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Posted by naoto_tanimura at 02:42