2009年12月19日

・・お金・・

老人:わしが生まれるよりずっと昔、この世界に「金」と言うものがあったんじゃ。



子: 「金」って何なの?




老人:この世界で欲しいもの、食い物でも、何にでも交換してくれる道具だ。


子: ふ〜ん、欲しいもの何にでも交換できるの?




老人:そうじゃ、わしらの様に山の中に住んでおっても、

    金を使えば海で魚を取ってここまで持って来てくれる。



子:  へえ〜 すごいね。




老人:ああ、魚だけじゃない。

    他の山で採れる野菜でも、海の向こうでしか食えない様なくだものでも、

    何でもすぐに手に入るんじゃ。



   
子:  ふ〜ん でも金って何で作るの?


老人:作るんではないんだよ。

    みんな自分が出来る事をしてそれを人に与えて、金に換えてもらうんじゃ。


    わしら山の人間は畑を耕し、作物をたくさん作って金に換えてもらう。

    海に住む人間は魚をたくさん取って、魚が欲しい人にあげて金をもらう。


    そしてその金をまた欲しいものと換えてもらうんじゃ。




子: そうかあ。みんな自分が何かを作ったり獲ったりして人に喜んでもらうんだね

   そして金と換えてもらえるんだね。



老人:そうじゃ。

    金で交換できるものは食い物だけじゃないんじゃ、茶碗も畑で使う道具も、
 
    みんな金を使うと誰かが作ってくれる。


    物だけじゃなく、海を渡って違う世界へ連れて行ってくれたり、

    空を飛ぶ機械に乗せてくれたり、うまいものを食いに連れて行ってくれたり、

    何でも出来るんじゃ。




子: すごいね!おじいちゃん。何でも出来る世界なんだね。



老人:豊かな世界じゃ。



子: 金ってなんでも出来る道具なんだね。



老人:ああ、ものすごく便利な道具さぁ。



子: 僕もそんな時代に生まれて色々して見たかったなぁ・・・

   でも、そんなに便利な道具なのに、
 
   今はどうして無くなってしまったの?




老人:それはなぁ。

    しばらくして、金で金を集めようとする人間が現れたんじゃ。



子: 金で金??



老人:何か作ったり、獲ったり、人に喜んでもらったりして金をもらうんじゃなくて、

    金を使ってもっとたくさんの金が集まる仕組みを考え出したんじゃ。


子: へえ〜 賢い人がいたんだね。


   でもすごいじゃん。




老人:そうじゃ、そう言う仕組みを作る者が現れた。ゲームの様なものじゃ。
    
    だが、はじめは良かったんじゃが、皆がそのゲームに参加してな。

    そのうちゲームに負けるものも出て来る。

    金がなくなってしまう。




子:  うん。




老人:その豊かな世界はなぁ。
 
    いつの間にか金がないと生きていけない世界になっとったんじゃ。



子: 生きていけないの?



老人:そう、中には自殺する者まで出てきた。


子: 自殺って?




老人:自分で死ぬんだよ。



子: えっ、自分で死ぬの?



老人:ああ



子: 今の様に山があって海があって太陽さまもあるのに??



老人:その豊かな世界では、金がないと食うことも、病気を治すことも、

    家族や子供たちを育てることも、何にも出来んのじゃ。




子:  ・・・



老人:




子: 山もあって海もあって太陽さまもちゃんと輝いてるのに・・・



老人:




子: 可愛そうだ!



老人:ああ



子:  ・・・




老人:どんな世界でも、愛する家族が悲しんでいるのを見る事が一番辛く苦しいことじゃ。

    愛する者が苦しんでいるのを見るのは、耐え難い苦しみじゃ。



子: ・・・




老人:わしら人間はな、誰かに喜んでもらうことが本当の喜びなんじゃ。
    


子: うん。



老人:人を喜ばすために自分が出来る事をする。みんながそれをする。


子: うん。



    ・・・俺そろそろ父ちゃんの畑、手伝いに行ってくる。



老人:ああ




子: じっちゃ〜ん、今晩は隣のおいちゃんが猪を取りにいっとるから、
   猪なべじゃああ〜。


老人:そうかあ。それはごちそうじゃなあ。






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Posted by naoto_tanimura at 01:25