2007年09月06日

「許し」〜許せない気持ちには自分の禁止が潜んでいる〜

「許せない」という気持ちを、私達はしばしば経験します。

自分が誰かに裏切られたり、傷つけられたりした時、

誰しも相手を「許せない」という気持ちになります。



また、自分が直接傷つけられてない誰かに対しても、

私達はこの「許せない」という気持ちを感じることがあります。



浮気をしている同性の友達に対して。

複数の人と交際している同僚に。

男性に媚びるような目を向ける女性に。

人に頼ってばかりいる人に・・・



テレビやドラマの人物など、自分とは全く関係ない人に対しても、

「許せないなこいつ」と感じていることもありますよね。



自分が直接被害を受けたわけではないけれど、

その人達を見て「許せないな」と感じることも多いです。




今回はこの様に、自分が直接関係していない人を見て、

感じる「許せない」と言う気持ちから、

自分自身の深層心理を探っていきたいと思います。




● 誰が「許せない」でしょう?



最近あなたが「許せないな」って感じたこと思い出してみてください。

それは誰に対して、その人がどんな事をしたからでしょう。



もちろん、私達には社会的なルールがありますよね。

私達の安全を守ったり、人が傷つかないように、

私達が定めて来たものです。



ルールを破っているから「許せない」という事もあるでしょうが、

今は少し、社会的ルールという観点からではなく、

心の中で何を感じているかに、目を向けてみましょう。




例えば、

知り合いの女性が浮気をして、その上ご主人と離婚したいと言っている。



許せないですよね。

結婚して子供もだんなもいるのに、自分が浮気をして離婚したいなんて!



社会的にも許せないことでありますが、

あなたの心の中では、彼女のどんなところが許せないか考えて見てください。



子供がいるのに他の恋愛に走った事でしょうか?

ご主人を裏切ったことでしょうか?

それとも、幸せな家庭がありながら自分の欲求を抑えなかったところでしょうか?



実は心の中では、人それぞれ違うところを「許せない」と感じています。



自分がその人のどんなことが「許せない」のか、

少しじっくり感じて見てください。




● 「許せない」気持ちから自分の抑圧を探してみよう



さて、自分自身の「許せない」ものが見えてきたら、

今度は自分自身の中のルールに目を向けてください。



子供がいるのに他の恋愛に走ることが許せない。

⇒ 子供を持ったら恋はしてないけない。



ご主人を裏切ったことが許せない。

⇒ ご主人以外の人を好きと感じてはいけない。



幸せな家庭がありながら・・・

⇒ 家庭を持ったら、自分の欲求は捨てないといけない。



すべて間違った考え方でもルールでも無いですよね。

ただそれが正しいとか間違っているという観点ではなく、

自分の中の「禁止している事」に目を向けてください。




自分が自分に禁止していて誰かを許せない心理とは、

簡単に例えて見ると、次の様なことです。



あなた必死の思いでダイエットしている時に、

だんなが目の前で、甘いケーキをパクパク食べているとしたら・・・



死ぬ思いで禁煙に取り組んでいるでいるのに、

友人が目のまでスパスパたばこを吸っていたら・・・



普通、頭に来ますよね(笑)

「なんて気が利かない人間なんだ(怒)」

「許せない」って感じてしまいます。



だんながケーキを食べる事は、別に悪い事ではないですよね。



許せないのは、

こちらの気持ちの中に禁止があったり抑圧があるからです。




「許せない」という気持ちの背景には、

自分自身は決して「してはいけない」という禁止があります。

そして多くの場合、その行為以前に、

その感情を感じることさえ抑圧していることが多いのです。




● 感じることさえ禁止している感情は・・・



自分自身の感情を抑圧していると、

この感情を周りの人に投影してしまう場合があります。



「彼が浮気をするんじゃないかと不安で不安でいられない」

こんな心境を深く探っていくと、彼ではなく、

私自身の中に「他の男性に絶対魅力を感じてはいけない」

というような強い抑圧があったりすることがあります。



浮気という行為自体を禁止しているのではなく、

他の男性を素敵だなあとか、魅力的だなあと感じることさえ、

絶対にあってはダメ、というルールが心の中に存在するのですね。



そうすると、目の前の彼はただ女性と話しているだけなのに、

「彼はきっと彼女に気があるに違いない」と感じてしまいます。



自分の中で抑圧されている気持ちが、

あたかも「彼がそう」であるように感じてしまうのです。




● 私の中の禁止やルールを見直してみよう



私達は心の中に幾千ものルールを持っています。

それは人や社会の中で、平和や幸せを守るものでもありますが、

過度に強く禁止していたり、感情までも抑圧していると少し苦しいですよね。



自然な気持ちや感情まで禁止してしまうと、

自分が禁止している感情を表現する人や、感じ取らせる人に、

強い怒りを持ってしまったり、許せなくなってしまいます。



自分の中の禁止やルールを見つけたら、

もう一度それをじっくり見直してみることも大切です。



笑顔は、人を癒し、人に喜びを与えますが、

人前で絶対笑ってなくてはいけない ってルールは、

人との距離を作ってしまいます。



人に依存して困らしてしまうことは、良くないですが、

絶対人に頼ってはいけないという生き方は、自分も周りの人も寂しいです。



浮気という行為はいけないことですが、

他の異性に魅力を感じることは、誰も傷つけることではないし、

他人を魅力的に感じることは自然で素敵なことですよね。




「許せない」って感じたら、

自分の心の中を一度覗いてみましょう。



そしてまず、自分が色んな豊かな感情を感じる事を、

自分に許してあげていっても良いのではないでしょうか。







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Posted by naoto_tanimura at 21:59