2007年08月24日

こころの救急箱 「 あきらめかけた とき 」

僕達はいつも、何かに向かって一生懸命生きています。

それを手にするために、目標を達成するために、日々頑張っています。



小説を書いて、いつか作家として暮らしたい!

絵を描いて、画家になりたい。

会社を興して、がんがん稼ぎたい!

大儲けして、嫁さんを幸せにするぞ〜!



誰しもが、夢や希望に向かって走り続けています。

人が一番輝いている瞬間です。



でも時に、いくら頑張っても成果が出なかったり、

その夢を手にするのに、あまりにも大きな障害に出くわしたりします。



その目標が果てしなく遠くに感じて、

もう、どうしても無理だと感じてしまう事もあるでしょう。



そんな時、長い間追いかけて来たものを、

諦めかけてしまう   ・・・瞬間があります。




  *  *  *  *  *  




僕は若い頃、音楽の道を目指していました。

中学の時ブラスバンド部で、トランペットという楽器に出会います。

内気で学校嫌いだった僕も、楽器で自分を表現出来る事が楽しくて、

仲間と一緒に一つの音楽を創りだすのが,嬉しくて仕方ない毎日を過します。



いつしか、僕はプロになりたい。

好きな音楽で生きていけたら、どんなに楽しいだろうと思うようになります。

そして高校に入ってからは、部活も辞め、

楽器が上手になるために、ひたすらレッスンに専念する様になります。

音楽の大学に進学するために、受験のために、楽器を演奏し続けます。



もともと、音楽に精通ていたわけでもなく、

演奏が秀でていたわけでもなく、悪戦苦闘の毎日を過します。

そして大学受験する直前に、こんなことを指摘されます。

「君のトランペットは、音を出す基礎が出来ていない」



ショックでした。もともと我流でやってきた事です。

「今のやり方では上達しない、プロにはなれない」

悩み抜いた末、僕はもう一度基礎からやり直す決心に至ります。



毎日毎日、音が出ない状態からの再練習です。

曲を一曲吹きあげることも出来ません。



かろうじて大学には進学しますが、

今までで演奏出来た曲すら、思い通りに奏でられないのです。

悶々と音を出す訓練に打ち込みますが、心はどんどん沈んでいきます。



そして最終的には、僕はその焦心から抜け出す事が出来ず、

大学も、音楽も、トランペットさえ手放してしまう事になります。



そしてそれ以来、ラッパを手にする事も無くなってしまいました。



それから何年もの月日が流れ、


僕は普通の仕事に就いて、ちょうど所帯を持った頃です。


僕は、時折ラッパを吹いている夢を見るようになりました。

それまで、そんな挫折をすっかり忘れて日常生活を楽しんでいたのに、

夜になると、夢の中で毎夜トランペットを奏でているんです。

それもたった一人で、気持ちよさそうにトランペットを吹いているのです。



そして僕は、その時になってやっと気付いたのです。



僕はトランペット吹きを目指しました。

プロになって音楽で生きて行く事を夢見て頑張っていたのです。

そして、それを叶えることが出来ず挫折をしてしまいました。



だけど・・・


僕が本当にしたかった事は何だったんだろう?


それは、ただトランペットを奏でる事だけだったんです。


トランペットと言う楽器で自分を表現する。

そして、皆でひとつの音楽を奏でる。

そして、それを聴いてくれる人がいる、一緒に楽しんでくれる人がいる。

ただ単純にその事が、僕の幸せで、喜びだったんです。



僕は、ただトランペットを吹く事が、僕の喜びで、幸せで、

   ただそれが”やりたい事”だったんです。
 

 
  *  *  *  *  *



もし今、あなたが何かを諦めようとしているなら、もう一度思い出して下さい。

あなたがその目標を目指す前に、あなたが求めていたものは何だったのでしょう?



あなたが、喜びを感じ、幸せを感じるものはどんな事だったのでしょう?

今あなたが考えているより、もっともっとシンプルなものではなかったですか?



ただ、絵を描きたい。

ただ、音楽を奏でたい。

ただ、家族と豊かな時間を過したい。

ただ、自分を表現したい。

ただ、したい。



あなたは、今掲げている目標を達する前に、

あなたがしていた事が、あなたに最大の喜びと幸せを与えてくれていたのです。



そしてあなたを満たした”喜び”が、周りの人に広がって行く時、

プロになったり、会社になったり、お金が入って来たりするのです。



あなたを本当に幸せにしてくれていたものを思い出して下さい。

あなたを喜びに溢れさせてくれた事をもう一度思い出して下さい。



あなたの楽しさ、喜び、幸せが満ち溢れて広がって行った時、

あなたは”プロ”になり”成功者”となるのです。



あなたにもう一度、ただそれを「させてあげて」下さい。





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Posted by naoto_tanimura at 17:41